仮想通貨投資HYIPのMLM(マルチ)とねずみ講の違いと注意点

仮想通貨は投資ジャンルとして特に注目されている現状があります。
ビットコイン・アルトコインの価格の急上昇っぷりが注目に拍手をかけています。

高配当投資案件HYIP(ハイプ)は、
特に仮想通貨投資ジャンルの肝として注目されているものです。

HYIP(ハイプ)は、高配当で投資家達を魅了する一方で、
いわゆるポンジスキーム・スカムと呼ばれる詐欺的なものもあります。

そういった危険な案件も多数ある状況の中で、
それでもHYIPが集客を続けられる背景に「MLM(マルチレベルマーケティング)」の仕組みを採用している背景があります。

MLM方式を採用することで、参加者が更なる参加者を誘ってくるわけです。

MLM方式
MLM(マルチレベルマーケティング・ネットワークビジネス)は、
特に日本ではネガティブイメージが強いものです。

MLM方式を採用する代表的企業として「アムウェイ」「ニュースキン」等がありますが、
日本でも現在進行形でたくさんの参加者が活動しています。

日本でMLMがネガティブイメージが強いのは、
日本の風土的な古くからの国民性だったり、
過去の事例からの影響もあると思います。

また、「ねずみ講」という詐欺的なキーワードで括られたりもします。

海外ではMLM方式(ネットワークビジネス)が日本ほどネガティブイメージでないようです。
そういった部分を簡単に解説していきたいと思います。

MLM(マルチ)とねずみ講の違い

「MLM(マルチ商法)は、ねずみ講で詐欺だ!」

という感じでよく言われます。

ようは「MLMは嫌い」と言いたいわけだと思いますが、
「ねずみ講」という括りとMLM(マルチ・ネットワークビジネス)は違いがあります。

mlmねずみ講違い
「ねずみ講」は日本の過去の事件等から言われる詐欺と断定した言い方です。

ねずみ講は「ピラミッドスキーム」「無限連鎖講」とも言われ、
仮想通貨投資分野では「ポンジスキーム」「スカム」と呼ばれる詐欺手口です。

実体の無い商品・サービス・投資案件を販売するとして、
破綻する前提で自転車操業的に分配を回していくものです。

かつてあったねずみ講の具体的な事件としては、
「豊田商事事件」「天下一家の会」「国利民福の会」等があります。

これらの共通項として「分配方式に最初から無理があった」ことがあります。

高配当の投資を謳う仕組みであるために、
実際にその前評判通りに配当する為に、
自転車操業的な資金繰りになってしまうという。

最初からビジネスが破綻してしまうことが前提のように見え、
実際にどこかのタイミングで資金繰りがショートする案件をねずみ講と指します。
(運営側の仕組みづくりに、圧倒的に無理があるもの)

対して、
MLM(マルチレベルマーケティング・ネットワークビジネス)は、
最初から無理があるねずみ講とは仕組みの作り方が違います。

mlm
MLMを採用している歴史ある企業では、
きちんと破綻しないように仕組みを工夫しています。

以下の部分があります。

  • 商品・サービス・提供案件が明確に存在する
  • 固有の商品(化粧品等)だったり、案件が存在して歴史がある。

  • MLM報酬は、広告代の代わりとして存在
  • MLM方式を採用する企業は、広告費を大々的に掛けない代わりにMLMを採用しています。
    口コミで集客する方式を取ることで、広告費的な予算を会員に還元しています。

  • アップがアンダーをきちんとケアする(傾向)
  • MLMアップについた参加者は、アンダー参加者をケア(指導)する仕組みになっています。
    これはMLMのビジネス的活動のみならず、MLM企業の商品提供等においてもです。
    アップ参加者がきちんとアンダー参加者の心配を取り除く役割とされています。
    (ビジネスのやり方も指導していく)

いわゆる「ねずみ講の場合」は、こういった細かい部分抜きに、
ガンガンと会員を増やして入金を増やすことに向かう傾向が見えます。
(当然運営側はクリーンな運営と押し出して騙そうとするわけですが)

ねずみ講とMLMの違いを一言で言い表すと、
「商品・サービス・提供案件が明確に存在しているか否か」に尽きると思います。

具体的な商品が無いと破綻します。

また、具体的な商品があったとしても、
ビジネスとしてうまくいかずに崩壊する場合もあります。

仮想通貨投資HYIPを見ていく場合も、
「そのHYIP案件が本当に運用しているかどうか」を見ていきます。

最初から破綻前提で飛ぶつもりのポンジスキームであれば、
その当初の運用すらも信憑性が薄い場合が多いからです。

MLM方式の問題点と本質

MLM方式の集客をやっていくということは、
興味を持つかもしれない属性に対して「個人が売り込みをして誘ってくる」ことです。

特に日本人は、
「売り込まれること」「営業されること」「広告されること」を嫌う国民性があります。

ボランティア、無料提供、善意のプレゼント、は好意的に受け取られ、
裏側にビジネス的な損得勘定が見えると引いてしまうのが日本人的特質です。

そういった部分から、
MLM方式自体がネガティブな印象となっているのだと思います。

身近な知人等に売り込んで勧誘していくのがMLM方式です。

うまく魅力を嫌味なく伝えられるかがMLM参加者のポイントになるかと思います。

ねずみ講と言われてしまう由縁

上記でお伝えしたように、日本人は売り込まれるのが嫌いです。

MLM・ネットワークビジネスも、
売り込まれることでネガティブ要素を抱きやすいものとなっています。

ただ、
ねずみ講とMLMを比較してみた時に、
ピラミッド型で報酬(売り上げ)の一部がアップ側に流れていく仕組みは同じです。

そんな部分もあって、忌み嫌う意味もこめて
MLM・ネットワークビジネスもねずみ講と括られてしまう場合があるんだと思います。

しっかりとビジネスモデルとして長期的に成立しているHYIPが登場していくと、
こういった部分も仮想通貨投資ジャンルでも立証されて行くとは思います。

HYIP参加とMLMで注意するべきこと

仮想通貨投資のHYIPは、とにかくポンジで飛んじゃう案件が多いです。
2017年8月現在、とても危険な状況ではあります。

そんな中でも、
マイニングに特化したビットクラブ等の期待されているものもあります。

HYIP案件に参加を検討していく場合は、
とにかく「投資内容が明確に運営・提供されているものか」が重要です。

そして、
自身が参加したHYIPをMLM方式で身近な知人等に紹介した場合、
そのHYIP案件が飛ばずに長期的に利益提供され続けられるかが重要です。

あなたが紹介したHYIP案件が飛んでしまったら、
あなたの紹介でHYIPに参加した知人達は怒り狂うことでしょう。

そうならない為に、しっかりと案件を見定めていくことが重要です。

参照:HYIP(ハイプ)運営状況まとめ

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